釧路調査(2021年9月7-8日)

D1のOさんが調査報告を書いてくれました!


新型コロナウイルスの影響で, 9月に予定されていた練習船うしお丸での調査が中止になってしまいました…

そのかわりに今回, 釧路で鯨類の目視調査をやってきました!

今回お世話になったのは釧路の観光漁船, 繁栄丸です.

船長さんがとっても優しいかたで, 調査中にぶどうやシュークリームなどたくさんおやつをくださいました. この写真は調査中の三谷先生とFさんを背景に撮ったぶどうです笑

風が強くなった時は毛布まで貸してくださいました!とても贅沢な調査です!笑

 

出港してすぐにカマイルカの群れ, 続けてイシイルカの群れと, たくさん発見できました.

そして, マグロやカジキもたくさんいました!鯨類はスプラッシュ(移動中に水面に上がってきたときにでる水しぶき)で発見することが多く, マグロのスプラッシュと鯨類のスプラッシュを見分けるのはとても大変です. 近づいてみて, 背びれが見えたらイルカ, 見えなければマグロです. 写真はイシイルカです!が, 「なんだ, マグロか…」となることが何度もありました笑

私は鯨類の目視と同時に, 海に浮かんでいる海洋プラスチックゴミの目視も行っていました.

このような潮目(白い泡のようなものが集まった筋が見えますか?)にはたくさんゴミがたまります. 写真では確認できませんが, この潮目付近だけでも, 〜10cmほどのゴミが40個も確認されました.

たくさんゴミがありましたが, 前回調査を行った知床よりは少なかったです. 地形的に, ゴミがたまらずに流れるからでしょうか?

 

 

調査も終盤に差し掛かった2日目の午後, 遠くにブローを発見!大型の鯨類です.

近づいてみると, マッコウクジラでした!

私たちの約10m先の水面で休息中のマッコウクジラ.

約10分間, 間近で観察することができました.

この個体は1頭でいて, かつ小さかったので, 若オスではないか?ということです.

メスのマッコウクジラは通常群れで行動しています.

 

最後はフルークアップダイブ!

マッコウクジラは一度潜水すると約45分間も水面に戻ってきません.

私は学部時代スキューバダイビングをやっていたのですが, だいたい1ダイブ45分間だったので, 私がボンベ1本必要とするところ, マッコウクジラはたった1息で潜るのか…と毎回驚かされます.

マッコウクジラをはじめとする海棲哺乳類は, 酸素と結合するミオグロビンが筋肉中に大量に含まれています. よって, 肺だけでなく体内に酸素を貯蓄できるので, 私たち人間よりも長く潜ることができるのです.

 

今回は, カマイルカ, イシイルカ, 最後にマッコウクジラと, たくさんの鯨類を観察でき, とても有意義な調査となりました!次回の調査もたのしみです.

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