2021/5/10-14 羅臼シャチ調査

M1のKさんが羅臼でのシャチ調査について報告してくれました!


2021年5月10日-14日の間、羅臼にてシャチの調査を実施しました。

この調査の目的はシャチを含めた海棲哺乳類の発見位置情報などの記録、シャチの個体識別写真の撮影、音声記録の収集、環境DNA採集などです。北海道大学だけでなく、東海大学など他の機関と合同で行う大掛かりな調査です。

調査初日は午後から海況が悪化し、調査を中止して帰港することとなりました。羅臼調査への参加が初めての学生が約2名、船酔いのため戦力外に…。すぐ後ろをシャチが泳いでいるのに、データを取るどころか、船縁から顔を上げることもできないとは…!

調査2日目〜5日目は海況も安定し、初日にダウンしたメンバーもなんとか調査を続行。初日の失態を教訓とし、毎日アネロンを3カプセルキメた学生とは私のことです。

昨年は例年よりも時期が遅い調査だったこともあり、シャチは観察できなかったとのことですが、今年度は複数回観察することができました! シャチの他には、ナガスクジラやミンククジラ、イシイルカ、オットセイ、海鳥などを観察しました。

シャチ発見時には個体識別写真や音響データを収集しました。接近可能な場合には、シャチの噴気を滅菌ガーゼで採集したり、環境DNA解析のためにシャチが通った後の海水を採集したりします。

 

↑シャチの息継ぎに合わせ、滅菌ガーゼを装着した棒を近づけます。

 

目視調査は朝6時頃〜夕方4時頃まで行います。宿に戻った後は、その日採集できたデータの整理、使用した機材のメンテナンス、翌日の調査の準備を行います。

調査報告は以上とさせていただきます。

最後になりますが、今回の調査は観光船はまなすの乗組員の皆さまをはじめとして、多くの方のご協力の元行うことができました。皆さま本当にありがとうございます。

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