2019年度勇魚会シンポジウム 参加レポート

2019年11月30日-12月1日に東京海洋大学にて2019年度勇魚会シンポジウムが開催されました.今回発表したM2のSくんが報告を書いてくれました.研究発表最優秀賞おめでとう!

2019年11月30日から12月1日の2日間,東京海洋大学品川キャンパスで行われた2019年度勇魚会シンポジウムに参加してきました。今年は「勇魚のうごきをひも解く研究」ということで,海棲哺乳類の行動をテーマとしていました。シンポジウムには,研究者や水族館関係者,学校の先生,大学生,一般市民など非常に幅広い職の方々が参加していました。特に,学生の参加が多く見受けられました。1日目はこれまでに海棲哺乳類の行動を研究してきた方や水族館飼育員による講演会が行われました。内容としては,野生動物の直接観察によるものや,水族館の飼育個体を用いた研究,野生動物にデータロガーを取り付けた研究の他,飼育員目線からのお話もあり,様々な面からの行動へのアプローチが紹介され,非常に勉強となりました。

2日目は口頭発表があり,私はキタオットセイの三次元的な潜水行動について発表をしました。鰭脚類の潜水方法には様々なパターンがあり,それぞれに目的や機能が存在することが知られています。キタオットセイにも様々な潜水様式がありそうですが,それについて詳しく調べた研究はありませんでした。そこで私の研究では,キタオットセイの三次元的な潜水行動を分類し,その目的や機能を調べました。当日は,研究者や学生などの方々に興味を持って頂き,今後の研究のためとなる有意義な議論を交わすことができました。また,最終日には「研究発表最優秀賞」も頂きました。この受賞を励みに,今後もより良い研究ができるように努めていきたいと思います。

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