第38回北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」参加報告

D4のSさんが北方圏国際シンポジウムの参加報告をしてくれました!

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D4の櫻木です.

2024218日~21日に北海道紋別市で開催された第38回北方圏国際シンポジウムに参加しました.本シンポジウムは「オホーツク海と流氷」をテーマにして,オホーツク海や極域の海洋生物や環境問題,北極海航路など様々な話題に関して国内外の研究者による発表や,市民公開講座などが行われました.

私は,「Spatial distribution of seals during summer in Inglefield Bredning, northwestern Greenland」という発表題目で口頭発表をしました(写真1).

写真1.発表の様子

本研究は北極域研究加速プロジェクト(ArCS II: Arctic Challenge for Sustainability II)の一環で,グリーンランド北西部のカナック村で暮らす方々の協力のもと,ボートに乗ってアザラシの目視調査を実施し,本海域で見られるアザラシの種類の報告と,アザラシの分布と氷河や海底地形などの環境特徴との関係性を調べ,アザラシの種類によって分布特徴が異なることを明らかにしました.

私の他に海獣班からの研究発表としては,三谷先生によるオホーツク海のミンククジラのヒゲ板中の安定同位体比に関する発表や,D3のOさんからは私と同じ調査地であるグリーンランド北西部のカナック村を中心に気候変動に関するインタビュー調査を実施した研究発表もありました.

本シンポジウムでは,物理,工学,生物,複合領域の各部門で最も高い評価を得た学術発表を行った若手研究者に贈られる青田昌秋賞がありました.これは本シンポジウムの発展に尽くした流氷研究の第一人者である故・青田昌秋氏の功績を讃え,研究精神を後世に引き継ぐことを目的としたものです.

今回,大変ありがたいことに私の発表が評価され,生物部門で青田賞を受賞することができました(写真2).

写真2.青田昌秋賞の受賞の様子.筆者は右から4人目.

さらには,紋別市のご当地キャラクターであるおじさんアザラシの紋太から記念品であるマグカップもいただきました.私はアザラシのことが好きで,野生下での行動や生態に興味を持ち,三谷研に入りました.そして,グリーンランドに行って好きなアザラシ研究ができ,さらにその研究成果が評価されてアザラシ(紋太くん)から記念品をいただくことができました.アザラシにまみれになったから二月二十一日はアザラシ記念日.

写真3.紋太からも記念品をいただきました!

本研究に携わったすべてのみなさんに感謝申し上げます.ありがとうございました!

 

~おまけ~

紋別に来たら必ず行かなくてはならない場所があります.それがとっかりセンターです!

グリーンランドにも生息しているワモンアザラシもここで見ることができます(亜種レベルでは異なりますが…).今は繁殖期なので,オスは厳つい顔をしていました(写真4).

写真4.ワモンアザラシ(奥)とゴマフアザラシ(手前).冬の繁殖期に成獣オスのシワがより目立つようになります.

また,ゴマフアザラシの水槽はちょうど掃除のタイミングで,アザラシたちはマイペースにゴロゴロしていました(写真5).

写真5.ゴロゴロゴマフアザラシ.ホースの上で寝ています.

アザラシたちと同じようにゴロゴロのんびりすることで,新しい研究アイデアが浮かぶかもしれませんね.

 

~リンク集~

第38回北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」

http://okhotsk-mombetsu.jp/okhsympo/top-index.html

北極域研究加速プロジェクト(ArCSⅡ:Arctic Challenge for Sustainability II

https://www.nipr.ac.jp/arcs2/

オホーツクとっかりセンター

https://o-tower.co.jp/tokkaricenter.html

 

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