2023年4月に実施されたおしょろ丸143次航海について,M1のSさんが報告してくれました!
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4月21日から25日にかけて、143次おしょろ丸乗船実習に行ってきました。
今回の実習は、京都大学野生動物研究センターに所属する大学院生向けの授業として開かれ、同研究所に所属するM1三人が乗船しました。
航海中は、海獣班の三谷先生から、海棲哺乳類の目視調査の方法、データの記録方法といった海棲哺乳類調査の基本を学びました。
4月22日から4月24日の日中に、ワッチを組んでアッパーブリッジから海棲哺乳類の目視調査を行いました。この3日間、海況の良い時間は少なく、荒波の中で目視調査を行う日もありました。
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目視調査の様子。この日の天候は穏やかだった。
なかなか海棲哺乳類の発見が無い中、大学院に入学して初めての野外実習となったM1たちは、「実習期間中、絶対にイルカやクジラを見たい!」という希望を胸に、張り切って調査に臨んでいました。しかし、目視調査を終えた夜、海が荒れている日は船酔いでダウンする人が続出。これまで一度も乗り物酔いをしたことがなかった私でも、パソコン作業をしているときに具合が悪くなりました・・・。
海況や体調の良くないときもありましたが、実習中、計6回の海棲哺乳類の発見がありました。しかし、発見者と同じ方向を見ても波とsplashとの区別がつかなかったことがあり、自分の目で見ることができたものは少なく、悔しい思いをしました。
そして、帰港前日の夕方。最後の目視調査の片付けをそろそろ始めようと思っていたとき、奇跡が起きました!イシイルカの群れが船の先端すれすれを横切り、M1全員が、その姿をじっくり見ることができたのです。
実習を頑張ったご褒美、とてもうれしかったです。
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海上でじっとしているハナゴンドウ。実習中初めて見られた海棲哺乳類となったが、私はワッチ外のため見られなかった。
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船先端を横切るイシイルカ(動画からの切り抜き)。アッパーブリッジが歓声に包まれた。