2022年6月に実施されたおしょろ丸126次航海について,M1のKさんが報告してくれました!
6月19日から25日にかけて、おしょろ丸乗船実習に行ってきました。
今回の主な目的は、海棲哺乳類の目視調査、ゴミ目視調査、環境DNAサンプリングの3つです。
航路は、函館を出発して日本海側から北上し宗谷岬沖へ。そこから南下して知床半島まで行って、同ルートで帰ってきました。
日中、船が走っている間は常に、シフト制で船のアッパーから哺乳類の目視調査を行いました。はじめは霧や雲で視界があまりよくなく、目視調査がはじめての自分にとってはただ海を眺めているだけの時間が過ぎていきました、、、。
“Splash !!”
突然、先輩がイシイルカを発見しました!
発見したときには、個体を発見した手がかり(この場合はイシイルカが水を切って泳ぐしぶきが見えたのでsplash )、現在地からの距離、方角、確認個体数などを記録します。
しかし私はその方角を向いてもなかなか見つけられず、、、。経験の浅さを痛感しました。
写真1 : イシイルカの群れ。波じゃない”何か”がイシイルカ。難しい、、、。
写真2 : 近くで見れたイシイルカ。
少しずつ目視調査に慣れ始めてきた頃、気づくと知床半島沖にいました。今まで視界が悪かったにもかかわらず、いきなり雲が消えて知床連山が顔を出しました。
写真3 : 知床半島。陸の風景もまた壮大。
そして立て続けにマッコウクジラ、ザトウクジラ、シャチを確認でき、アッパーは明るい雰囲気に包まれました。
写真4 : 初めて尾が見れました!これはザトウクジラ。
並行しておこなっていたゴミ目視調査では、特に潮目で多くのゴミをみつけました。10mほどの大きな網や、マヨネーズのパッケージ、ビニールの破片など、、、。たくさんあるほどカウントが大変!!
写真5 : 白く浮いているのがゴミ。もっとたくさん流れている海域も多かったです。
また途中に、あらかじめ決められていた地点でストップし、深度数十メートルごとに採水をしました。船上で濾過し、環境DNAサンプルとしました。各地点に到着次第始まるため、真夜中の作業になることも。皆さんお疲れ様でした。
写真6 : 夜の海。周りは一面どこまでも真っ暗。
帰路は荒れていましたが、無事函館に帰港。私にとってははじめてのことだらけの1週間でとても新鮮でした。きっと、初めて自分で見つけた、遠くに見えたBlow(潮吹き)はずっと忘れないと思います。皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。
写真7 : 荒波!
写真8 : 朝、目を覚ますと目の前にはもう函館山。