世界海棲哺乳類学会WMMC報告(1)

スペイン,バルセロナで行われた世界海棲哺乳類学会の報告第一弾をM1のSさんが書いてくれました.


この度、スペイン・バルセロナで開催されたWorld Marine Mammal Conference 2019 (WMMC 2019) にポスター発表で参加しました。

WMMCはワークショップも含め、12月7 – 12日の全1週間の日程で行われました。

私は今回が初めての国際学会での発表で、一人で海外に行くのも初めてということもあり、とても緊張しました…。

 

ワークショップは12月7、8日の両日行われましたが、私は12月8日(日)の、”Behavior, ecology and the structure of sperm whale societies – implications for the conservation of ocean nomads”というマッコウクジラに関するワークショップワークショップのみ参加しました。

ワークショップの内容は、マッコウクジラに関する各分野の研究発表でした。

その中でもニュージーランドのカイコウラに生息するマッコウクジラの分布についての発表が面白かったです。

ニュージーランドで起きた地震の前後でマッコウクジラの分布がどう変化したか、という着眼点が面白く、日本も地震が多い国なので、海底地形が変化するほどの地震があった前後では分布の傾向に変化がみられるのかもしれないと思いました。

ワークショップの様子

 

また、この日はアイスブレーカーが行われました。アイスブレーカーとは、参加者の緊張をほぐすために行われるもので、WMMCではお酒や軽食が出る簡易的な立食パーティーのようなものでした。

スペインの伝統的な風物詩である人間の塔のチームによるパフォーマンスやバンド演奏が行われ、終始にぎやかでした。

アイスブレーカーの様子

 

そして翌日、12月9日(月) – 12日(木)はついに学会がスタートです。

オープニングイベントから始まりました。

オープニングイベントの様子

 

学会発表は口頭発表(スピードトークも含む)とポスター発表で構成されていました。

口頭発表と5分間ほどで発表を行うスピードトークは、学会4日間を通して、各テーマに分かれて行われました。

私は、マッコウクジラ、アカボウクジラ科、分布と生息地利用に関わる発表をメインに聞きに行きました。

上記の種について自分の専門分野とは違う分野の発表を聞いたり、専門分野に関して様々な発表を聞いたりしたことはよい経験となりました。

 

ポスター発表は学会4日間を通して行われましたが、私の発表は12月9日(月)午後と11日(水)午前の2回でした。

ポスター発表の会場は多くの人であふれ、賑わいを見せていました。

ポスター発表会場の様子(写真はコーヒーブレイク時)

 

ポスターを見に来てくださった方に今後の参考となる助言や質問をいただきました。

しかし、英語での質問は内容を理解するのもやっとの状態で、自身の英語能力不足を感じた発表となりました。

 

また、学会2日目にはStudentイベントが行われ、学生同士で、ゲームなどを通して交流を深めました。プレゼントの抽選に当たらなかったのは残念でした…。

Studentイベントの様子

 

学会の最後はクロージングイベント。表彰式も行われました。

クロージングイベントの様子

 

 

冒頭で述べた通り、私は今回が初めての国際学会で、こんなにも多くの方が海棲哺乳類を研究されているのだなということを改めて実感しました。口頭発表では様々な知見を得ることができ、ポスター発表では今後の参考となる助言や質問を多くいただきました。これら経験や海外渡航の経験も含め、非常に有意義な学会参加となりました。この経験を活かし、今後も研究に励んでいきたいと思います。

発表したポスターと筆者

 

そして、バルセロナは素敵なところでした。

左からサグラダファミリア、グエル公園のトカゲ、とある日の晩御飯

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