知床半島での海棲哺乳類研究

知床のナガスクジラ

世界自然遺産地域である知床半島周辺海域は,知床半島によってオホーツク海と根室海峡に分けられており,知床半島を境にして西側よりも東側の根室海峡の方が急深になるという海底地形となっています.オホーツク海,根室海峡ともに,4月に海氷がとけた後,植物プランクトンのブルームが起き,5〜6月になると海鳥類やヒゲクジラ類がやってきます.

知床海域地図

しかし,観光船の目視情報から,シャチは根室海峡の羅臼沖で見られるものの,オホーツク海の網走側ではあまり観察されないこと,一方で,カマイルカは網走側ではよく観察されるものの,羅臼側ではあまり観察されないなど,違いが見られることが明らかとなっています.

なぜこのような違いが見られるのでしょうか?私たちは目視調査や海洋観測などを行って,この謎に迫ろうとしています.

シャチ調査については,東海大学,常磐大学,三重大学とともに北海道シャチ研究大学連合(Uni-HORP)のプロジェクトに参画しています.

また,2019年6月にはクラウドファンディング「シャチに出会える海、知床羅臼。その謎を解く海中のヒントを探れ」を実施し,たくさんの方々から心のこもった応援メッセージとともに,多大なご支援をいただきました!

この場をお借りして,ご支援いただいた皆様にお礼を申し上げます.

また,ここに感謝の意を表し,リターンの一つであったお名前を掲載させていただきます。

Nakamura Yoshiki 様
スーさん 様
阿部 健太郎 様
石川 匡伸 様
海文堂出版株式会社 様
大神 里美 様

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