知床海域の魚解剖!

マイクロプラスチック分析について,D1のOさんが報告してくれました!


2021年の7月に網走・ウトロ・羅臼の魚市場で購入したホッケとカレイを,マイクロプラスチック分析用に解剖していきます!

まずは,魚ごとに体長と体重を記録します.

この個体(上)はウトロの市場で購入したものです.

なんと40cm超え!重さも800g以上ありました.とても大きいです.

お腹を開いてみると,パンパンに胃内容物が詰まっていました!!一体なにを食べているのか、、、消化管(食道〜肛門まで)を取り出して,胃内容物を見てみます.

 

出てきたのは大量のスケトウダラの稚魚(たぶん)です!確認できただけでも8尾も入っていました.びっくりです.

かと思うと,こちらの個体はオキアミばかり.ホッケにも,人間のように食の好み?があるのでしょうか.(わたしだったらスケトウダラを食べたいです)

 

楽しい胃内容観察のあとは,

取り出した消化管を胃内容物ごと30%過酸化水素で融解します.そうすることで,タンパク質は溶けて,プラスチック等だけ残ります.あと餌生物の耳石や貝がらなども残ります.

過酸化水素を加えたら,60度に温めた状態で10日ほど融解させます.

 

こちらは10日後のカレイの胃内容物です.貝をびっくりするくらい飲み込んでいました.砂もたくさんあります!

 

さて,どのくらいプラスチックが入っているのか?!分析が楽しみです.

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