2022年2月7日 紋別沖海洋プラスチック調査

紋別ガリンコ号IIでの調査について,D2のS君が報告してくれました!


海洋プラスチックは海洋生態系と人間活動の両方に悪影響を及ぼすとされています.

紋別沖は漁業や海氷クルーズなどの観光業が盛んな海域です.しかし,当該海域における海洋プラスチックの存在量や分布は明らかにされていませんでした.

海の表面で形成される海氷には多くのプラスチックが含まれていることが明らかになっていることから,流氷で有名な紋別沖の海域では,他海域から流氷によって輸送されてくる可能性があります.

そこで,本調査では,冬期の流氷が到来する時期に紋別沖で目視調査と海水採水,ネットサンプリングによって,海洋プラスチックの分布を明らかにすることを目的としました.

 

 

京都組は飛行機で紋別まで移動しました!オホーツク紋別空港では,アザラシたちが出迎えてくれます.

写真1.オホーツク紋別空港でお出迎えしてくれたアザラシたち

 

しかし,残念なことに,函館組は札幌市を中心とした記録的な大雪のため,交通網が凍結し,紋別まで来ることができませんでした…代わりに,私たちだけでしっかり調査をすることにしました.

 

調査当日は,毎度おなじみのガリンコ号Ⅱに乗船し,調査ポイントまで移動しました.

各観測点に到着し,調査開始です!

 

まずは,海面海水をポンプで採水し,ネットでこしとります(写真2)

写真2.ポンプで海水を採水し,濾過している様子.

 

続いて,ノルパックネットを鉛直曳します.

 

写真3.海面のノルパックネット

 

ノルパックネットでは,クリオネを含むプランクトンを採取することができました.

 

当日は北西風の風が吹いたため,流氷は網走の方まで移動してしまい,残念ながら見ることが叶いませんでした…

目視調査も同時に実施しましたが,海棲哺乳類と海洋プラスチックは見られませんでした.

アザラシたちは流氷のある方に行っているのでしょうか…?

 

今回得られたサンプルはラボに持ち帰り,これから分析をします.

果たして,海洋プラスチックは検出されるでしょうか…?

今後の分析結果が待ち遠しいです.

 

 

(おまけ)

調査後,もう恒例となりました,オホーツクとっかりセンターに訪問しました(写真4).

目視調査では見られなかった分,ここでアザラシたちをしっかり見ました.

 

 

写真4.とっかりセンターのワモンアザラシ.顔のしわがすごいです.

 

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