北洋丸でのオットセイ目視調査

写真1:結氷する湾内を船内から望む

M1のFさんがオットセイ調査に行ってきたので,その報告です.


2020年2、3月に稚内水産試験場の北洋丸で海獣類の目視調査に参加しました。今回の調査の目的は、海獣類出現状況の把握です。北海道沿岸域ではオットセイやトドによる漁業被害が深刻な問題になっており、その効果的な対策のためには継続的な分布の把握が必要だからです。

調査中はアッパーデッキから双眼鏡で海獣類を探します。風が強くて非常に寒く、靴下用ホッカイロを2枚貼っても足先が冷えるという感じでした。また、波が高く、生物が見えづらく、調査開始すぐは船酔いになっていました。

今回の調査のメイン対象のオットセイは小さいので発見が難しく、同乗の調査員の方が先に見つけることが多く、残念でした。今後も目視能力を上げていきたいところです。調査中はオットセイやトド、イシイルカの発見がありましたが、同乗の調査員の方によるとオットセイの数は少ないということでした。海況が良くない日もあり、留萌や小樽に寄港したり、流氷で港内が覆われる可能性があるために稚内付近から離れられなかったりと計画通りにいかないこともあり、冬の日本海の海況の悪さを実感しました。

私は北大の船以外の調査船に乗るのは初めてで、食事のメニューなどが普段と違っていて面白かったのですが、船酔いで食べられない日があったのが残念でした。

道総研職員及び北洋丸乗組員の皆様には乗船中大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

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